紙パレットの代用品を身近な日用品から自作する

落ちにくい絵の具のついたパレットの片付けは時間がかかってしまい煩わしい、あなたにもそんな経験はありませんか?
そんな時に便利なのが紙パレットです。

紙パレットは加工された紙が何枚も重なってできているパレットです。
パレットを使った後は、絵の具のついた紙を剥がして捨てるだけで片付けが済むので、時間もストレスもかからない快適な制作ができます。
しかし便利な紙パレット、売っている場所は画材屋など限られており、枚数も1商品あたり15〜30枚なので意外とすぐに使い切ってしまいます。
ですのでたくさん絵を描きたい人や近くに画材を買える環境がない人にとっては「もう一声!」な要素もあるかもしれません。
ですので少しでも制作費用を節約したい私は、自作した紙パレットで絵を描いています。

紙パレットは簡単に手に入る道具で自作できます!
今回はどこでも買える粘着カーペットクリーナーを使って紙パレットを自作する方法をご紹介します。
手順① 材料の購入
必要な材料はたったの2つです。
- 粘着カーペットクリーナーの替え
- 土台にする板
その他にカッター、カッターマットをご用意ください。
粘着カーペットクリーナーの替え
掃除などで使う粘着クリーナーを使うと、絵の具の紙パレットを自作する事ができます。

粘着カーペットクリーナーの裏面のツルツル部分が絵の具を乗せるのに最適でした!

クッキングシートみたいに水を通さない!しかも粘着面があるから重ねておけて便利!
体感では市販の紙パレットより少し水を弾きますが、使用していて特に問題はありませんでした。
大きいパレットを作りたい人
全面に切れ目のないタイプがおすすめ。シートが切り離しやすいように加工してあるタイプの粘着シートは紙パレットの表面に凹凸ができる原因になります。(追加でカッターが必要になります)
大きさ問わず手軽に作りたい人
パレットに大きさを求めない人は切れ目が入っているカーペットクリーナーの方が、サイズを合わせてカットする手間がなくて便利です。
土台にする板の大きさをパレットと同じにするとキレイに仕上がります。
かわいいパレットを作りたい人
粘着シートの模様が透けるため、市販されている動物などの絵柄入りシートを使うと模様入り紙パレットが作れて可愛いです!

私がえらんだのは100均で切れ目なし2ロール入り
土台にする板
用意した土台の板のサイズ=紙パレットのサイズになります。
- 粘着シートがしっかりくっつきそうな素材が良い。ツルツル系ならなんでもOK
- 角形だとシートのロスが少ない&作りやすい
- 大きいパレットを作る時は粘着クリーナーの2倍以下の幅の板が良い
手順② シートを剥がして台紙に貼る
選んだカーペットクリーナーや土台のサイズに応じて少し貼り方が変わります。

サイズが合わない場合は「後で切る部分」を決め、それ以外の箇所をキレイに貼り合わせましょう。
作る時にチェック
- 左右交互に貼ると剥がしやすかった
- 中央の粘着部分を少し重ねておくと剥がす時に1枚ずつ剥ぎやすい。

個人的にこの左右交互に貼る大きめパレットが、シートを半分ずつ剥がせて画期的だったので大変おすすめです。

貼り終わった板を裏から見るとこんな感じです。
手順③ 不要な箇所をカットする

飛び出した箇所をカッターで切り落としていきます。
角も丸めたほうがキレイにできます。丸める場合はハサミのほうがやりやすかったです。

自作パレットのアレンジ
蓋がある容器で快適保存!
つぐうみおすすめのパレット土台
DAISOの薄いA4ファイルに入れて保管をする作戦!乾燥も遅くなって有効でした。

- 蓋ができるパレットにして感想や付着を防止したい
- クリアファイルに貼っとくと掃除も張り替えもラクで資料も補完できるのでは…?

クリアホルダーに粘着シートを貼っていきます。まずはファイルに貼るサイズにカット。

私の場合はA4ファイルに入るサイズにカットしたクリアホルダーに左右交互に貼っていきました。


重ねて貼らないとファイルを曲げた衝撃で、せっかく交互に貼ったリフィルがぐちゃぐちゃになっちゃう

完成したパレットをケースにセットしてみました。
凹凸シールを貼っておくのがおすすめです。

蓋をした際の絵の具があまりフタにつきにくくなります。

私はスマホも置けて、参考資料を見ながらパレットを持てるようにしてます!

7cm(スマホの横幅分)の隙間がスマホスタンドに!
クリップを止めるだけで便利な筆スタンドに!
筆のサイズによってはダブルクリップが便利な筆スタンドに早変わりします。紙が剥がれないよう抑えられて一石二鳥!

油絵・アクリル兼用
油絵でもアクリル絵の具でも問題なく使用できました。
アクリル絵の具を使う際、市販の紙パレットよりも絵の具を良くはじく印象でした。
裏が全面粘着で色々便利!
裏面が粘着なのは副産物的なメリットがいくつかありました。
- 使用中に勝手にシートが剥がれない
- 捨てるときにまとめやすい
- 剥がしたシートを取っておきやすい
剥がしたシートをとっておきやすいとは?


剥がしたシートをペタッと取っておっけるので、もっと絵の具を出したいのにスペースが…なんて時にも便利!
市販の紙パレットと比較
自作パレットの利点
- コスパ最強で気軽に使える
- 身近に買えるもので代用できる
- 作り方次第でカスタムできる
自作パレットの欠点
- 指を入れる穴が開けれない
- 見た目が少々悪くなる場合がある
- 作るのに手間がかかる
いかがでしたか?個人的には実際に作ってみて発見した思わぬ副産物的メリットもあり、市販より一層使いやすい紙パレットができて大満足でした!
私は今まで油絵を使う時には木製のパレット、アクリル絵の具を使う時は陶器や金属の容器を使っていました。
油絵用の木製パレットは手入れをするように片付けられるので片付けも楽しいですが、一方で片付けに時間がかかってしまうため急いでいる時には向きません。
アクリル絵の具は一度乾くととにかく洗うのが大変です。申し訳程度に洗いやすい気がする陶器の器をつかっていますが、それでも片付けが苦痛でした。

そこで出会ったのが紙パレットでした!
そんな紙パレットを安くたくさん使える自作パレット、普段使いでなくても、ふと絵の具を使う時になにも容器がない…なんて場面でも役立つかもしれません。
市販パレットと比較して見て、気になるようでしたら是非作ってみてください!