バンクシー&ストリートアーティスト展
記事の内容
- バンクシーとは?
- 展覧会の感想
バンクシー&ストリートアーティスト展という展覧会を見に行ってきました!
展覧会の概要
2022.12.10〜2023.01.14の期間、新潟伊勢丹でNST(新潟総合テレビ)開局55周年記念BANKSY&STREETARTISTS-バンクシー&ストリートアーティスト展-が開催されています。
- バンクシーの作品を66点展示!
- 世界的なストリートアーティストの作品が集結!
- 会場内は写真撮影が可能!
公式HPはこちらから
https://www.nsttv.com/event_info/banksy/
街を彩るグラフィティ「ストリートアート」
ストリートアートってどんなアート?
壁にスプレーやペンキで絵を描き、街中をキャンバスにして自分自身を表現するストリートアート。
ストリートアートはニューヨークが発祥の地とされ、当時はギャングが自分たちのテリトリーを示すマークとして描かれたと言われています。
公共の場所に正当な手順で設置される芸術作品の「パブリックアート」とは異なり、ストリートアートは第三者が無断で公共施設や私有地に描かれることが多いため、しばしば器物破損や景観破壊などの迷惑行為として扱われます。
そのため、場合によっては法律に触れてしまうリスクの大きいアートです。
「グラフィティ(落書き)」と称されることもあるストリートアートは、今や美術史を語る上では欠かせない立派なアート!
込められたメッセージが分かりやすく、見た目もキャッチーで親しみやすいストリートアートは、時には街を華やかに彩るだけではなく、作品を通して様々な社会問題を私達に提起しています。
バンクシーってどんな人?
バンクシーは、イギリス生まれの素性不明のアーティストです。
彼の社会風刺に富んだメッセージ性の強いストリートアートは、世界中の至るところで発見されており、その度に大きな話題となっています。
大きな話題となった「シュレッダー事件」
「シュレッダー事件」とは、2018年にロンドンで開催されたオークションで、バンクシーの作品「風船と少女」が落札直後に断裁された事件です。
バンクシーは事前に作品の額縁の中にシュレッダーを仕込み、自分の作品を落札直後に裁断することで、オークション・ビジネスを批判したと言われています。
世界中を驚かせた「シュレッダー事件」の作品は、2021年のオークションで当初の1.5億円から25億円にまで価値が跳ね上がって落札されたよ!
今やバンクシーは、世界で最も注目されているアーティストといっても過言ではないでしょう。
展覧会の感想
そんなバンクシーの作品66点の他にも、たくさんのストリートアートが集まった展覧会「バンクシー&ストリートアーティスト展」へ行ってきました!
前半:ストリートアート
展覧会の前半は、ストリートアートと呼ばれる世界中のアーティストの作品が展示されていました。
ストリートアートと聞くと壁画や電車など公共物に絵を描くスプレーで絵を描くイメージがありましたが、展覧会には紙やキャンバスに作品を描いたものが多く飾られていました。
中には木や地図、お札に絵を描いた作品も!
展覧会にはストリートアーティストが実際に絵を描いている映像の展示もあり、作品が目の前で生まれていくストリートアート特有のワクワク感も楽しむことができました。
私が好きな作品はこちら。鮮やかな色彩と馴染み深いキャラクター、デザイン的な作風など、ストリートアーティストに明るくない私でも楽しめる魅力的な作品ばかりでとても楽しかったです!
アーティスト・使用画像の紹介
- 画像左制作者:FenX
- 画像中央制作者:Poem One
- 画像右:会場設置パネルより、ストリートアートのある街並み
後半:バンクシー
展覧会後半は、バンクシーの作品を中心とした展示でした。
バンクシーの作品は、前半のストリートアートと比べ、前述した通り社会風刺を扱ったメッセージ性の強い作風が特徴的でした。
多くの作品は、作品とタイトルを見ることで彼が問いかけているメッセージを用意に受け取ることができます。
思わずくすっと笑ってしまうユーモラスな作品から、今の社会のあり方や自身の生き方について考え込んでしまうような作品までたくさんの作品がありました。
つい展示の前で長い時間立ち止まって考えてしまうような、印象に残る問題提起が多かったです。
まとめ:ストリートアートってすごい!
自由な発想と熱量のあるメッセージが、破天荒な作品を作り出してて驚きの連続だった!
展覧会に掲示されていた解説によると、バンクシーも「私にとってグラフィティは驚きと同じ。グラフィティと比べると他の芸術は人々に与えられるものが少なく、劣っていると言わざるを得ない」という内容の記載がありました。
ジャンルの優劣はひとまず置いておき、ストリートアートの持つ影響力は確かに展覧会を通して感じることができました。
今後、制作活動をする者の1人として、非常に勉強になりました。
是非自分の制作にも活かしていきたいです!
残り会期は短いですが、御縁があったら是非!おすすめの展覧会でした。